人生のどこにも闇をもたない人間はいるらしい。
なんの闇もなく常に明るいところを歩いてきた人間。
そういう人は、強い精神力をもち、健康な体をもつ、まさに選ばれた人材だ。
彼らは性質もよく、優秀で、全く申し分がない。
そして彼らは自由なのだ。
精神的不自由というものを知らない。
だからますます明るいところだけを進み続ける。
彼らの世界に多少の暗がりはあっても真っ暗でひんやりとした静寂の暗闇はないのだ。
一方で、多くの闇を持つ者は、常にそれに搦めとられ、更なる闇を作り出していく。
闇の自己生成はどんどんその人の自由を奪っていく。
それを止めるにはかなりの精神的鍛錬が必要だ。
闇を自分の手で取り除くことはできない。
ただ闇を知る人間だけが誰かの闇を取り除くことができる。
高桑先生が言った。芸術とは自由の追求だと。
不自由をとりのぞくこと、見えない制約を撤廃することだと。
そしてそのかけらを共有することだと。
不自由は多様化している。
現代において特に、それはどんどん複雑になっていく。
私はそれをどう解きたいのか。
結局、私はまだいつだって自分の闇を克服することに必死だ。
早くその先へ。
そこに何があるのか、私には分からないのだけれど。
20080415
不自由と闇。
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3:03
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